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- カカオ豆の高騰について
チョコレートの危機到来?
ニュース等でチョコレートの原料、カカオ豆の価格が高騰していることは皆様ご存じかと思います。
カカオ製品の供給不安の深刻さがいよいよ現実味を帯びてまいりました。
カカオ豆は、この1年で価格が跳ね上がっておりショックを与えています。昨年カカオ相場が46年振りの高値をつけた後も、過去最高値をその後も更新し続け、4月時点では、9000£/tも超える状況にもなり、一年前の約4倍の相場になっております。
ではなぜここまで価格が上がってしまったのでしょうか?
主な理由は、カカオの不作にあります。
世界の主要なカカオ生産国である西アフリカのコートジボワールとガーナでは、気候変動によってカカオの収穫量が前年比3〜4割減少しています。
干ばつでカカオの木が枯れ、大雨による洪水で農地がダメージを受け、さらに新たな病害虫の被害が現れ、カカオの病気も増加しています。
<コートジボワール、ガーナの収穫状況>
第3四半期(24年7-9月)は、世界的に-9.4%と非常に悪い四半期になると予想。
中でもコートジボワールは-25%の予想となり、最も豆の収穫量の多い国が豆を持っていない状況でミッドクロップでは供給不足を補うことは難しいとされています。
ガーナの入荷は過去の下限かそれ以下の予想で、同様にミッドクロップで供給不足を補うことは難しく、過去の下限かそれ以下の予想となっています。
カカオの収穫には、メインクロップとミッドクロップという2つの時期があります。
・メインクロップは、通常乾季の収穫を示します。これは年間の収穫量の約80%と占めています。収穫期は10月から2月にかけてです。
・ミッドクロップは、雨季の収穫を指します。年間の収穫量の約20%を占めています。収穫期は4月から6月にかけてです。
またカカオ農家の低収入と貧困、長期にわたる投資不足の問題も指摘されています。
力カオの木の老化で収穫量が継続的に落ち込んでおり、植え替えや生産の効率化が求められている中、低収入と貧困のために農家には十分な投資をするだけの余裕がないと言われています。
もともとカカオ栽培の利益は小さく、農家が手にする生産者価格は末端価格の6%程度といわれており、農業被害が大きくなれば、リスク分散を検討する農家が出やすくなります。
ある論文で、ガーナのカカオ農家が地球温暖化にどのような対応をしているかが発表され、調査対象の農家の約70%がカカオ以外の作物栽培を考え、約44%が農業以外の仕事を考えていることが明らかになりました。
これに伴い、コートジボワールとガーナの両政府は市場価格の変動から生産者を守るため、カカオの買取制度を設けました。
力カオ高騰をふまえ改定しましたが、国際取引価格からは格段に低く、収穫量そのものは当初目標を30〜40%下回る見込みです。植え替えなどの投資余力が生じるかどうかは微妙であり、木を植え替えたとしても、力カオが実をつけるようになるには4〜6年かかります。 低収入と投資不足の負の運鎖がさまざまな問題を誘発し、また、現地の後継者不足や天然ゴムといった収益性の高い農産物への移行が進んでいることや、ガーナの経済危機も問題となっています。
このように、カカオ豆の高騰には様々な要因があり、当然チョコレートの価格にも影響してきます。
これに伴い弊社も2024年7月より価格改定を予定しております。ご理解の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
LECKER LECKER
もともとカカオ栽培の利益は小さく、農家が手にする生産者価格は末端価格の6%程度といわれており、農業被害が大きくなれば、リスク分散を検討する農家が出やすくなります。
ある論文で、ガーナのカカオ農家が地球温暖化にどのような対応をしているかが発表され、調査対象の農家の約70%がカカオ以外の作物栽培を考え、約44%が農業以外の仕事を考えていることが明らかになりました。
これに伴い、コートジボワールとガーナの両政府は市場価格の変動から生産者を守るため、カカオの買取制度を設けました。
力カオ高騰をふまえ改定しましたが、国際取引価格からは格段に低く、収穫量そのものは当初目標を30〜40%下回る見込みです。植え替えなどの投資余力が生じるかどうかは微妙であり、木を植え替えたとしても、力カオが実をつけるようになるには4〜6年かかります。 低収入と投資不足の負の運鎖がさまざまな問題を誘発し、また、現地の後継者不足や天然ゴムといった収益性の高い農産物への移行が進んでいることや、ガーナの経済危機も問題となっています。
このように、カカオ豆の高騰には様々な要因があり、当然チョコレートの価格にも影響してきます。
これに伴い弊社も2024年7月より価格改定を予定しております。ご理解の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
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